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- 台湾の暮らし「伝統行事」~台湾から来ました! no.7~
こんにちは!インターンの朱です。
今日は台湾で1年中1番盛んな行事である「媽祖遶境(まそらいきょ)」について、お伝えしたいと思います。
媽祖(まそ)は台湾で広く崇められている海の女神です。
台湾は海に囲まれており、昔は多くの人が漁業や海運に従事していました。
そのため、海上での安全を願って、皆が媽祖を祀るようになりました。
2009年、媽祖信仰は「ユネスコ無形文化遺産」に選ばれました。
特に台湾独自の「媽祖遶境」という活動は、世界的にも有名です。
本日紹介したいのは、台湾二大巡行の1つである「白沙屯媽祖遶境(ばいしゃとんまそらいきょ)」です。
白沙屯媽祖の徒歩巡行は、台湾で最も距離が長い400キロメートルを歩く行事です。
この巡行の特徴は、日数、ルート、休憩場所が毎年固定されていないことです。
巡行の日程は毎年旧暦の12月15日に決定され、実際の日程とルートは巡行中に媽祖の指示に従って決められます。
かつては、参加者たちが神輿(みこし)を担いで徒歩で川を渡ったこともあります。
巡行の途中、地元の住民は家の前に料理や飲み物を用意して、巡行の隊列に提供します。
媽祖遶境の主な目的は、地域を巡り、邪気を払い、地元住民の心を安定させることです。
毎年の巡行では、媽祖の神輿が警察署や消防署、重病の患者の家に特別に立ち寄ることもあります。また、もしルートに犯罪者などが現れたら、突然向きを変えたり、スピードを上げて通過することもあります。
この行事は非常にポジティブで、心を奮い立たせるものです。
2024年の白沙屯媽祖巡行には約18万人が参加し、史上最多となりました。
巡行の日程は3月18日から3月26日までの8泊9日間で、歩行距離は400キロメートルでした。
沿道は賑やかな光景が広がり、コロナ禍からの回復期の活気を強く感じることができました。
ある巡行の夜、媽祖の神輿が田舎道を通りかかった際、交通事故で傷ついた犬がいました。
そのおかげで、その犬はすぐに発見され、治療のために運ばれました。
また、巡行の帰り道で、病気の子供を抱いた母親が神輿の前で悲しそうに泣いていると、媽祖はその様子を見て特別に立ち止まり、その親子の前で約5分間留まりました。
この出来事はその母親に大きな慰めを与え、周囲の人々も大変感動しました。
以前は白沙屯媽祖の巡行はそれほど賑やかではなく、神輿を担ぐ人が足りないこともありました。
そのため、現在は性別、民族、国籍を問わず、誰でも神輿を担ぐことができるようになりました。
媽祖遶境は、地域社会や人々の心に深く根付いた文化的なイベントです。
その独特な特徴と温かいエピソードが、多くの人々に感動を与えてきました。
もし台湾の伝統文化を体験したいと思われるのなら、白沙屯媽祖巡行は絶対に訪れてみる価値があると思います!
いかがでしたか?
私たちのブログが台湾のことを知ったり、興味を持ったりするきっかけになれば、うれしいです。
本日(8/25)は、住宅展示場でお客様をお待ちしています!
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※写真撮影:Fish Wang