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2019.7.12

これで解決!お住まいづくりの“ハテナ” vol.10「2050年の住まいづくり!?“LCCM住宅”って何?」

こんにちは!
熊日RKK住宅展の井上です。

 

“ハテナ”シリーズもついに第10弾となりました!
今回のテーマは『LCCM住宅』です。

 

皆様、LCCM住宅という言葉を耳にされたことはございますか?
まだまだ聞きなれない言葉ではないでしょうか。

 

実はこのLCCM住宅は
国が2050年までに普及を目指している最終目標の住宅になります!

 

図に表すと以下のようなイメージになります。

 

 

 

 

※ZEHに関しては住まいづくりの“ハテナ”vol.4をご参照ください!

まず、LCCM住宅とは

Life Cycle Carbon Minus(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)の略称で
住宅の建築時から居住・改築、そして解体時までのトータルで発生するCO2の収支をゼロ以下という住宅のことです。

 

 


※出典:環境省「LCCM住宅の展開~LCCM住宅の基本的考え方~」

 

 

LCCM住宅のポイントとしては、住まいの快適性(断熱や性能)を向上させた上でCO2の排出量を削減することが大事になります。

 

では、どのようにしてCO2の収支をゼロ以下にするのでしょうか。
木造住宅の場合で考えてみましょう。

 

まず、住宅を建てる際に発生するCO2は材料の輸送の際に排出されるCO2が考えられます。
このCO2の排出量を削減するには方法があり、

1.輸送距離を短くする→地域材を使う
2.1回で輸送できる量を増やす→輸送する回数が減る
3.使う木材の量を減らす→輸送する回数が減る

になります。

 

ただ、3の材料を減らすことは、それに比例して建物の強度も落ちていくので現実的ではありません

つまり、1・2の達成が大事になります。

 

1は地域材<国産材<輸入材と輸送距離が長くなるので、地域材を使うことが一番CO2の排出量を削減することができます。

 

2は原木をそのまま輸送するよりも木材をを山で乾燥させることで軽くなり、1回あたりの輸送できる数も多くなります。
また、化石燃料を使った人工乾燥よりも自然エネルギーを使う天然乾燥の方が、CO2の排出量を減らすことができます。

 

 

 

 

居住時はいかがでしょう?
電気を使う・お湯を沸かす・冷暖房器具を使う等々・・・生活の色々なシーンで電気やガスを使用します。
この電気やガスも、発電の際に石油石炭を使ったりすることで、CO2を発生させています。

 

そこで、太陽光発電などの創エネ設備を導入することでCO2の発生量を削減することができます。
このあたりは、ZEHの考え方と少し似ていますね。

 

そして、改築・解体時にもCO2を削減することで、一生涯の住まいで発生するCO2をゼロ以下にするということです。

 

このLCCM住宅が考えられた背景としては、世界的に進行している温暖化対策があります。

 

2015年に採択されたパリ協定でも、日本は中期目標として2030年までに26%削減(2013年比)することが定められております。
そのようなことも考えると、これからはZEHからLCCM住宅へと住宅の流れが変わってくるでしょう。

余談ではありますが、
新産住拓は2013年に全国初のLCCM住宅の5つ星認証を受けております!

 

まだまだ、住宅はZEHへ移行している時代ですが、30年後に普通に建てられるLCCM住宅を今からでも建築することはできます!

 

新産住拓も最先端の住まいづくりに取り組んでおりますので、ぜひ、今後のお住まいづくりのご参考にされてみてください。

 

ZEHに関してはこちら↓↓
https://sumai.shinsan.com/concept/zeh.html


SDGsに関してはこちら↓↓
https://sumai.shinsan.com/sdgs/

 

 

~熊本の住まいは熊本の木で~

熊日RKK住宅展 井上大樹

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